二年目
二年目になり先輩がこぞって辞めた。
そのお陰で年少組学年主任になった。
年少組は二クラスありもう一方へは新任が就任した。
新任は仕事中に寝た。
怒られても笑っていた。
よく仕事を休んだ。
もちろん提出書類も滅多に出さない。
補助の先生が三人付いた。
補助の先輩先生のストレスの捌け口は私と子どもへ向かった。
子どもを掃除道具入れの暗い部屋に閉じ込めたり、喋れない子に喋れと強要したり見ていて辛かった。
それくらい新任の態度がひどかったのだろう。
私はゆり組新任はばら組であった。
運動会の練習では補助の先生三人係でばら組に入り、ゆり組を見るなり
「ゆり組なんかに負けないぞー!」と叫んでいた。
気にしなくて良いものを私はこれもまた気にした。
補助の先生は完全にばら組に付いている…そう認識していた。
一人くらいゆり組に来てくれても良いのに…といじけていた。
私は新任が来ないため補助の先生に保育内容を伝えて補助の先生の質問に答えて…と大真面目に取り組んだ。
今思えばそこまでしなくて良かったのだが、完璧主義の私は一生懸命だった。
新任は来なくなった。
一年が終わった。
後に新任は鬱病であったと知った。
薬の影響で眠かったのだそうだ。
知っていたとして、私に何が出来ただろう。
翌年は佐田のいじめを直に食らうことになる。
私は耐えられるのか。