悲劇の始まり

話を聞くとテキーラを何杯か飲まされその後キスをされたのだそう。

「もうクラブなんか行かない」と何度も連呼していた。

実は、私とゆかもクラブで遊び慣れておらず初めての経験に戸惑っていた。

当然クラブは女子だけで楽しんだことしかなかった。

近くにいる男の子と軽く会話をしたことはあったが、こんな経験は始めてだった。

 

この時私は、自分が悪いことをしているという感覚は全く無かった。

むしろゆなを救出できて、彼氏にも無事連絡がついてほっとしていた。

 

もう歩けると言うので改札まで送った。

ゆなを見送り私とゆかも帰路へついた。

 

悲劇はここから、始まっていた。