辛いだけの結婚式
数年後ゆなは、彼と結婚した。
全く嬉しくなかった。しかし、結婚式に呼ばれた。
迷った。
祝儀を2万円包んで出席した。
結婚式中もずっと泣いていた。
無論、感動ではない。
ゆなは「ゆいが泣くと私まで泣いちゃう」ともらい泣きしていたが、私はただただ辛かったのだ。
ラグビー部、ゆな、さゆり、辛かった記憶の登場人物が勢揃いしている。
ゆかがいてくれたことが救いだった。
今思えば、なぜ出席したのかわからない。
もしかしたらわかり合えるかもしれないと少しの希望を抱いていたのかもしれない。
しかし、出席後頭のおかしい私は2万円しか包まなかったことを後悔し、1万円分のお祝いを郵送することになる。
私は本当にバカだった。
なぜ自分の辛い気持ちを信じなかったのか。
後に私も式は挙げず結婚したが、ゆなからのお祝いは何もなかった。
散々搾り取られ捨てられたのだ。
ラグビー部も同様。
彼女が手に入れば私は用無しだったということだ。