去るもの追う

さようなら。去るものは追わない。

なんてそんな聞き分けの良いできた人間ではない私は何としても理由を知りたかった。

 

たいきは聞く耳は無く、ゆなも連絡がつかないので、

ゆなと仲の良いさゆりに連絡した。

「何か知らない?」

さゆりはそんな私を注意した。

「ゆなの気持ち考えたことある?今たいきと旅行中だよ。そんなときにそんなこと考えたくないでしょう。相手のこともっと考えなよ。ゆなは思ったこと言うの苦手なんだから少しは考えてあげなよ。今のゆいは友達以下。その性格直しなよ。」

 

ゆいとは私の名である。

 

しかし、私は知りたかった。

私の知らないところで何が起きていたのか。

どんな風に話が進んだのか。

知りたかった。

しかし、真相がわからず

ゆなには連絡をスルーされ、たいきには友達の終わりを告げられ、さゆりには友達以下だと堂々宣言された。

 

私は泣いて泣いて考えて考えて考えた。

答えはわからなかった。

私何かしたっけ?本当に思い当たらなかった。